マイホームを購入した後は、固定資産税やメンテナンス費用などの維持費が発生します。
特に住み心地に大きく影響するのは、修繕費用です。
修繕工事のタイミングや施工箇所によって費用が異なるため、事前に大まかな費用の目安を知っておくと安心です。
今回は、一戸建て購入後の修繕計画の立て方について、費用の目安や費用を積み立てる方法について詳しく説明します。
一戸建て購入後にかかる修繕費
修繕費は、一軒家を購入した後に発生する維持費の一部です。
時間の経過とともに、住宅の設備や外装・内装が劣化するため、快適な生活を続けるためには定期的な保守や修復が必要になります。
修繕が必要な箇所は、外壁や屋根、給湯器、トイレ、浴室、床など、さまざまです。
修繕が必要となる際には、大きな金額が必要になることがあるため、定期的に費用を準備しておくと安心です。
たとえば、修繕計画として、20年間で毎年20万円ずつ貯金するといった方法を考えることで、急な修繕工事にもスムーズに対応することができます。
一戸建ての修繕計画を立てるためには
一戸建ての場合、修繕費用はマンションとは異なり、住む人が積極的に計画的に貯金する必要があります。
まず、修繕費用のトータルコストはどれくらいかを把握することが重要です。
一般的な相場としては、建物の築年数や大きさにもよりますが、建物価格の10%〜20%程度を修繕費用として見積もっておくことが一般的です。
年間の積立額については、修繕の必要性や築年数などにもよりますが、建物価格の1%〜2%を目安に考えると良いでしょう。
たとえば、建物価格が1,000万円であれば、年間に10万円〜20万円を積み立てることが推奨されます。
次に、修繕が必要になる時期についてですが、一戸建ての場合は建物の劣化具合や使用状況によって異なります。
一般的には、外壁や屋根の塗り替えは15〜20年ごと、配管や給湯器の交換は10〜15年ごと、内装のリフォームは20〜30年ごとと言われていますが、これはあくまで目安です。
建物の状態や使用頻度に合わせて修繕の必要性を定期的にチェックし、予算やスケジュールを立てることが重要です。
特に中古物件の場合は、初期の劣化の兆候を見逃さないためにも、定期的な点検が必要です。
屋根や外壁のひび割れや浸水などの問題点を見逃さずチェックし、早期に修繕することが大切です。
以上が、一戸建ての修繕計画を立てる具体的な方法についての解説です。
建物の状態や使用頻度によって異なるため、自分の住まいに合わせた修繕計画を立てることが大切です。
修繕費用の目安を知る
修繕計画を立てる際には、最初に修繕にかかる費用の目安を把握しておくことが重要です。
修繕費用の総額は一般的には600万円から800万円程度が相場とされています。
ただし、具体的な修繕内容によって費用は異なるので、それぞれの費用目安を見てみましょう。
まずは外壁塗装で、30坪の住宅の場合、費用の目安は100万円から150万円です。
次に屋根の塗装で、40万円から80万円かかります。
また、給排水設備の工事には50万円ほどが必要です。
水まわりの修繕や交換には100万円から150万円が必要です。
さらに、フローリングの張り替えは、8畳の場合で15万円から20万円かかります。
白アリ防除には20万円必要で、外構工事には50万円から100万円が必要です。
これに加えて、給湯器やガスコンロ、換気扇、キッチンなどの設備の交換工事や、内装の壁紙の張り替え工事などもあります。
ただし、住宅の規模によっては上記の価格よりも高くなる可能性があるため、概算費用についてはハウスメーカーやリフォーム会社に相談することをおすすめします。
修繕計画を立てる際には、予算と修繕の範囲を考慮し、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
修繕費はどうやって積み立てたらいい?
一戸建ての修繕は、すべての箇所を一度に修繕する必要はありません。
一般的に、一戸建ての築年数が10年を超えると、必要な箇所に応じて修繕を行うことがあります。
例えば、一戸建ての所有期間が30年の場合、年間に20万~30万円を積み立てる必要があると試算されています。
外壁や屋根の塗装は、一般的には築20年以降に行われることが多いため、5年間で100万円、10年間で200万円を積み立てることができれば、修繕時に必要な費用をまかなうことができます。
年間に20万円を節約するのは難しいという場合でも、月に数万円など無理のない範囲で積み立てをすることをおすすめします。
修繕費を少しでも抑えたいという方は、建築時に耐久性の高い素材を選ぶことが重要です。
住宅に使用する建材やパーツは修理や交換がしやすいものを選ぶことも大切です。
特殊な部材や素材を使うと、特定の会社にしか依頼できず、費用が高くなる可能性があります。
また、内装の壁や床は傷がつかないように工夫したり、外構やエクステリアに関してはホームセンターで道具を購入して自分で行うこともおすすめです。
建物の劣化が進行してしまうと、修繕費用も高額になってしまいますので、定期的に壁の塗装などのメンテナンスを行うことも重要です。
まとめ
一戸建ての修繕計画を立てる際、修繕費用の目安を決定し、それを積み立てる方法を確定することは非常に重要です。
これらの要素を確定したら、実際に一戸建ての修繕計画を立てることはより容易になります。
具体的な修繕計画を作成する際には、一戸建ての築年数ごとに必要な修繕やその費用を時系列で整理する必要があります。
新築時から数年後には、通常は外壁や屋根のメンテナンスが必要となります。
また、施設の老朽化に伴い、配管や電気設備の交換、窓やドアの補修などの修繕も必要です。
修繕費用の目安を把握するためには、複数の専門家から見積もりを取得することが重要です。
これには建築士や業者からの見積もりを含めることができます。
そして、これらの見積もりをもとに、修繕費用の合計額を算出し、それを毎年の予算に取り入れることが必要です。
修繕費用を積み立てる方法はいくつかあります。
一つは定期的な積み立てのために、毎月の予算に一定の金額を割り当てる方法です。
この方法では、修繕費用を分散して積み立てることができるため、将来の修繕費用に備えることができます。
また、修繕費用を積み立てるための特別な貯蓄口座を利用する方法もあります。
この場合、定期的に一定の金額を貯金口座に振り込むことで、修繕費用を積み立てることができます。
これにより、将来の修繕に備えるための貯蓄を行うことができます。
一戸建ての修繕計画を立てる際には、これらの方法を参考にしながら、築年数ごとに必要な修繕やその費用を整理してみてください。
これにより、一戸建ての修繕に備えた計画を立てることができます。