中古一戸建ての固定資産税の税額ってどれくらい?中古マンションとは違う?

不動産

一軒家を購入したり建てたりすると、毎年課税されるのが「固定資産税」という税金です。

固定資産税は、所有している不動産の価値に基づいて計算されます。

基本的な仕組みは、まず建物や土地の評価額を算出します。

固定資産税の違いは中古マンションと中古一戸建てで違う?

「マンション」と「一戸建て」は、評価方法において大きな違いがあります。

まず、「土地」の評価方法です。

マンションの場合は、マンションが建っている土地全体を、各戸数で分割して評価しています。

これを「敷地権」と呼び、固定資産税の課税対象となります。

「敷地権」の評価に加えて、「建物」の評価も行います。

一般的に、マンションの場合、物件全体の価格を10とすると、土地:建物=3:7くらいの割合で評価されます。

一方、一戸建ての場合は土地:建物=7:3くらいの割合になることが一般的です。

そのため、マンションの固定資産税額の計算においては、「建物」の評価が重要になります。

「建物」の評価額は、建物の構造によって大きく影響を受けます。

例えば、鉄筋コンクリート造のマンションは、木造アパートや木造一戸建てと比較しても、評価が高くなる傾向があります。

一戸建てにおける固定資産税のメリット

固定資産税の軽減特例を最大限に利用する場合、土地の評価が高い地域に新築した一戸建て住宅が適しています。

一戸建て住宅は土地の評価が高くなる傾向がありますが、小規模住宅用地の特例による軽減措置が適用され、評価額が6分の1となるため、固定資産税が抑えられる利点があります。

また、建物部分も木造であるため、評価額を低く抑えることができます。

一方で、「家屋」の評価額には「経年減点補正率」という減価率の補正がかかります。

これは建物の減価償却率のことであり、国土交通省が定めた「期待耐用年数」に基づいて、総務省が補正率を定めて課税標準額を計算します。

一戸建て住宅(木造)の期待耐用年数は22年であるのに対し、マンション(鉄筋コンクリート)の躯体部分は50年以上となることが一般的です。

したがって、一戸建て住宅は鉄筋コンクリート造の主流であるマンションと比較して、建物の耐用年数がより短いです。

また、一戸建て住宅は建物部分の評価額がマンションよりも小さいため、固定資産税を大幅に抑えることができます。

ただし、一戸建て住宅の場合は建物の価値が早期に低下する傾向があるため、将来の資産価値の評価という点ではマンションの方が有利と言えます。

まとめ

一戸建てとマンションの固定資産税の比較はどうでしたでしょうか。

簡単な例を使って説明しますと、固定資産税の観点では、新築の一戸建ての方が有利です。

今回は固定資産税の計算方法について、基本的な部分も説明しましたので、マイホーム購入を検討する際の参考になるかと存じます。

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