もし一人暮らしを考えているならば、将来の生活スタイルをしっかりと考慮した上で、中古マンションの購入を検討しましょう。
この記事では、一人暮らし向けの中古マンションを購入する際の価格の目安やおすすめの間取り、確認すべきポイントなどを詳しく解説します。
一人暮らしに適した中古マンションの間取り・広さ
中古マンションを購入する際の間取りの広さについて考えてみましょう。
一人暮らしに適した物件の広さを、公的なデータを参考に解説します。
40平米以上が理想的な広さ
国土交通省は、「住生活基本計画における居住面積水準」というものを策定しています。
この基準によると、一人暮らしをするために最低限必要な居住面積は25平米、さまざまなライフスタイルを楽しむためには40平米以上が必要とされています。
この基準は、住宅の快適性や生活の品質を向上させるために設けられています。
一人暮らしをする場合、25平米以上の広さが必要とされているのは、生活のための基本的な動線や居住空間を確保するためです。
狭い空間では、生活に必要な家具や荷物を配置することが難しく、使い勝手が悪くなる可能性もあります。
また、40平米以上の広さが必要とされているのは、さまざまなライフスタイルに対応するためです。
余裕のある空間を確保することで、趣味や仕事のスペースを作りたい人や、友人や家族を招いてゆったりとした時間を過ごしたい人にも対応できます。
広々とした空間は、生活の質を高めるだけでなく、心の余裕も生み出します。
このように、国土交通省が提示する「住生活基本計画における居住面積水準」は、住宅の快適性や生活の充実度を考慮したものです。
一人暮らしをする場合は、最低限の広さである25平米以上を確保し、さまざまなライフスタイルを楽しみたい場合は40平米以上の広さを目指すことが望ましいとされています。
おすすめの間取りは2LDK以上
間取りが2LDK以上であると、様々な人生の変化に柔軟に対応することができます。
一人暮らしの場合、リビングルーム、ベッドルーム、仕事部屋など、用途ごとに部屋を分けることができます。
また、同棲や結婚をする場合でも、お互いに専用の部屋を持つことができます。
さらに、子どもが生まれた後でも、夫婦の部屋を統合することで子供部屋を設けることが可能です。
一人暮らし用の中古マンションを購入するメリット
一人暮らし用の中古マンションを購入することには、以下のようなメリットがあります。
内装のアレンジが自由
まず、一つ目の利点は、マンションの内装を自由にアレンジできることです。
購入時に、希望のイメージに合わせてリフォームやリノベーションを計画することができます。
このようにすることで、自分好みの仕様やデザインに仕上げた物件で住み始めることができます。
ただし、リフォームやリノベーションには費用がかかる上、中古マンションの引き渡し後から工事を始めるため、入居までの時間がかかる可能性があります。
また、マンションによってはリフォームやリノベーションができる場所や内容が制限されている場合があるため、事前に不動産会社などに問い合わせて、できる範囲や条件を確認しておくことが重要です。
資産になる
二番目のメリットは、物件を購入することでそれが自分の資産となることです。
購入した物件は所有権を持っており、将来的に売却することができます。
ただし、購入した時点から物件の価値は少しずつ下がっていくことがありますし、売りたいタイミングで手放せない場合もあります。
ですので、物件を選ぶ際には自分の居住用として理想的なものを選びつつ、将来的に売る可能性も考慮しておくことが重要です。
一人暮らし用の中古マンションを購入するデメリット
一人暮らし用の中古マンションを購入するデメリットもあります。見ていきましょう。
ランニングコストの準備も必要
中古マンションを購入すれば、物件価格に加え、手数料や税金などの諸費用がかかることになります。
賃貸物件とは異なり、マンションを購入した後も、管理費や修繕積立金の支払いが必要です。
さらに、固定資産税や都市計画税にも負担しなければなりません。
もし部屋に不具合が生じた場合は、修繕費や補修費も自分で負担しなければなりません。
したがって、購入時の費用だけで考えるのではなく、将来のランニングコストに備えてしっかりと貯蓄しておくことが重要です。
病気やケガによって住宅ローンの返済がリスクになることも
中古マンションを購入する時、多くの人々が住宅ローンを利用します。
しかし、もしも病気や大ケガをしてしまった場合、ローン返済の他にも多額の出費が生じる可能性があります。
特に長期入院などで支出が重なると、毎月のローン返済が負担になるかもしれません。
だからこそ、住宅ローンや保険会社の担当者と相談しながら、無理のないプランを考えていく必要があります。
住宅ローンを組む際は、「団体信用生命保険(団信)」に加入しておくことを強くおすすめします。
団信に入っておけば、万が一の場合に備えてローン残債が全額保険によって支払われます。
ほとんどの金融機関では、住宅ローン契約の際に団信への加入が必須条件となっていますので、忘れずに手続きを行いましょう。
ライフステージの変化に対応しづらくなる
マンションの購入は、すぐに引越しすることが難しい状況になる可能性があります。
自分の人生の段階が変わり、結婚や子育てをする場合には、マンションの間取りによっては手狭に感じるかもしれません。
将来の人生の変化を見越して、中古マンションを購入する場合には、間取りを重要視したり、将来的に再販できるエリアを選ぶことが重要です。
中古マンションを選ぶときのチェックポイント
中古マンションを購入する際には、将来的なライフステージの変化に対応できるかどうかをしっかりと確認しておきましょう。
中古マンションの立地や周辺環境
物件内の設備は後から変更することが可能ですが、立地は変更することができません。
そのため、物件を選ぶ際には事前に交通アクセスの良さや職場までの距離などを考慮することが非常に重要です。
生活利便性の高い街を選ぶことで、買い物に関しては便利になりますが、繁華街や人通りの多いエリアは防犯の面で心配が生じる可能性があります。
したがって、セキュリティがしっかりとしている物件を選ぶだけでなく、エリアについてもしっかりと検討することが必要です。
耐震基準が新耐震基準であるか
もし気に入ったマンションを見つけたら、まず耐震基準が「新耐震基準」か「旧耐震基準」のどちらであるかを確認するのが大切です。
建物の耐震性能は、地震に対する安全性を示す指標となります。
具体的には、「建築確認済証」という書類を確認します。
この証明書には、建物の耐震性能に関する情報が記載されています。
もし建築確認済証の交付日が1981年6月1日以降であれば、そのマンションは新耐震基準に適合していることがわかります。
ただし、ユーザーが気に入った物件が旧耐震基準の場合でも、安心感を得る方法があります。
それは、耐震診断や改修工事を行っているかどうかを確認することです。
もし旧耐震基準の物件でも、耐震診断や改修工事が行われていれば、新耐震基準と同等の安全性を得ることができます。
したがって、マンションを購入する際には、耐震基準に注意を払い、衝撃を和らげるための対策が適切に行われているかを確認することが重要です。
これにより、地震による被害を最小限に抑えることができます。
災害リスクの低いエリアを選ぼう
災害の危険性について意識を向けることは非常に重要です。
地震や洪水のリスクが低い地域を選ぶことが賢明です。
マンションを買う予定の場所でどのような災害のリスクがあるのかを確認するために、ハザードマップを利用してください。
ハザードマップは、特定の地域の洪水、地震、土砂崩れなどのリスクを示しています。
この情報を用いて、将来的な災害に対する対策やリスクマネジメントを計画することができます。
可能な限り詳しく調査を行い、安全な場所を選ぶように心がけましょう。
購入したい中古マンションの管理状態を確認しよう
マンションを選ぶ際には、管理状態が良いかどうかも重要な要素となります。
そのためには、共用部分のエントランスや廊下、ごみ置き場などがきちんとメンテナンスされているかを確認する必要があります。
また、大規模な修繕工事のために必要な修繕積立金の積み立て状況も確認しましょう。
管理状態が悪いマンションを購入してしまうと、大規模な修繕工事が延期される可能性があったり、住人が減少し積立金が不足して修繕工事が行えなくなるリスクもあります。
その結果、物件の資産価値が下がってしまうことも考えられます。
ですので、中古マンションを購入する前には必ず物件を内覧しましょう。
内覧の際には、マンションの管理状態を細かく確認し、今後も適切な管理が行われるかどうかを確かめましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。単身用分譲マンションは、賃貸マンションには無い、快適さがあります。しかし、支払いや月々の管理費等の支払いや固定資産税の支払いもあり、メリットもデメリットもあります。
この記事を参考にしてぴったりの単身用分譲マンションを手に入れてください。